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Columnコラム

治療器具の管理体制について

2024.11.07

■治療を受ける上で気になる、院内感染のリスクとは?
歯医者がリスクの文字を掲げている

歯科医院では、歯を削るタービンや歯石を取るスケーラーなど、血液や唾液に直接触れる医療機器を多く使用します。

そのため、患者さんごとに治療器具を適切に消毒・滅菌することは、院内感染を防ぎ、安全な歯科治療を提供するために非常に重要になります。

特に治療器具の消毒・滅菌については、厚生労働省のガイドラインに基づいた厳格な管理が求められています。

しかし、現実には以下のような問題点が指摘されています。

・認識と意識の不足

感染リスクに対する認識が低く、適切な消毒・滅菌処理が徹底されていないケースも見られます。

これは、経営的な問題や、人手不足、時間的制約などが背景にあると考えられます。

・設備の老朽化とコストの問題

高度な滅菌処理を行うには高額な設備投資が必要となります。最新設備の導入や維持管理が経済的に難しいという現状があります。

・標準化の難しさ

治療器具の形状や材質は多岐に渡るため、全ての器具に最適な消毒・滅菌方法を把握することは難しいです。また、個々の歯科医院の規模や体制によって、対応できるレベルに差が出てしまうことも課題です。

さらに、消耗品の管理不足も問題となっています。使い捨ての手袋やマスクといった消耗品の適切な在庫管理ができていない場合があり、結果として供給不足を招くことがあります。

■当院の院内感染予防について
歯科衛生士と患者

・メラサーム(医療用洗浄器)の導入のメリット

1.感染リスクの低減

使用済みの医療器具をセットするだけで、自動で洗浄・消毒・乾燥することができるので、医療従事者が直接、器具に触れる必要がなく、刺傷や切傷による感染リスクを大幅に減少します。

2.消毒品質の均一化

手作業による洗浄と比べ、作業者のスキルに左右されません。全自動の仕組みによって常に高い品質で器具を清潔に保つことができます。

・作業効率の向上

1.労力の軽減

全自動で洗浄から乾燥まで行うため、手作業に比べて労力が大幅に削減されます。これにより、スタッフは患者さんの対応やその他の重要な業務に時間を割くことができます。

2.時間の節約

一度に多くの器材を処理できるため、手作業よりも効率的です。

・高い洗浄性能

1.国際規格に準拠した消毒

強力な水流と専用の洗浄剤によって、落ちにくいタンパク質汚れを徹底除去することができます。薬液と比べ、より安全な熱水(90℃)ですすぎ、国際規格に準拠した消毒をおこなっています。洗浄・消毒後は、しっかりと乾燥させ、錆の発生を防ぐとともに、器具の再汚染リスクを低減します。

メラサームの導入は、患者さんへの安全な治療の提供、質の高い治療の提供、スタッフの負担軽減という、様々な面で良いことばかりです。

今後も、患者様が安心して治療を受けられるように、目に見える対策はもちろんのこと、目に見えないものへの対策もしっかりと取り組んでいきたいと思っております。

診療時間日・祝
9:30-13:00-
14:00-18:30--
休診
水曜午後、日曜、祝日
▲:土曜は17:30まで
アクセス
〒759-0203 山口県宇部市大字中野開作字五ノ割415-3
駐車場:約10台